SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)シナリオ13「鉄底 1942年11月14日 2120」をプレイしてみた。第3次ソロモン海戦第二夜戦シナリオだ。
日本軍の勝利条件は自軍の保護水準値(PL)が0にならないうちにアメリカ軍のPLを0にし、かつアメリカ軍の戦艦を1隻撃沈することだ。
アメリカ軍の勝利条件は自軍の保護水準値(PL)が0にならないうちに日本軍のPLを0にし、かつ日本軍の戦艦または重巡を1隻撃沈することだ。
史実では戦艦「霧島」が沈没したが、今回はどうなるだろうか?
【0】初期配置
下の写真ではD-0617に配置すべき「五月雨」(白露1)のユニットが漏れている。
それにしても日本軍の艦艇の方向はシナリオカードだと4とありこれだと単横陣になるが合っているのだろうか?シナリオカード通りにしておく。
【1】第1ターン(1942/11/14 2120)
アメリカ軍の戦艦2隻(「ワシントン」と「サウスダコタ」)のレーダーはサボ島の島影にいる「綾波」(吹雪3)を発見できない。
「五月雨」(白露1)のユニットが漏れていることに気づき追加した。
日本軍「綾波」(吹雪3)の艦橋に見張り員の声が響いた。
「総員戦闘配置!」すぐに「綾波」(吹雪3)の艦長が命令を出した。
日本軍の保護水準値(PL)=70
アメリカ軍のPL=60
【2】第2ターン(1942/11/14 2126)
「綾波」(吹雪3)の見張り員が「駆逐艦4隻。その後ろに・・・デカい!新型戦艦1隻です!!」と叫んだ。
艦長が「戦艦か。よし!屠ってやるぞ!雷撃戦用意!」と下命した。
アメリカ軍はまだ「綾波」(吹雪3)を発見できない。島影にいる艦艇は[14.41]により5ヘクス以内でないと発見できないのだ。
「綾波」(吹雪3)の見張り員が「戦艦2隻です!!」と叫んだ。
艦長は、「目標、1隻目のあのデカい戦艦だ。9本の魚雷全部発射だ。雷撃~!」と命令した。
ゲームでは実際には[16.0]簡易雷撃戦ルールを使っているが、K2P『アイアンボトムサウンドⅢ』(Iron Bottom Sound Ⅲ)の魚雷ユニットを使って臨場感を出して写真を撮っている。
9本の魚雷がアメリカ軍戦艦「ワシントン」に向かって走って行く。
「ガガーーーン!!」「ズズ~~~ン」と2回の命中音が聞こえた。
突然、右舷から魚雷を受けた「ワシントン」では艦全体が地震のように揺れ、乗組員がパニックに陥った!!二度の衝撃であっという間に艦内が浸水してきて、右舷に転覆してしまった!!
「敵戦艦2、駆逐艦4ト遭遇。位置サボ島南4000m。敵戦艦ニ魚雷9本発射シ敵戦艦1撃沈!!」と「綾波」(吹雪3)からの電文が飛んだ。
重巡「愛宕」の艦橋がどよめいた。
ラバウルの司令部でも「やったぞ!「比叡」の仇をとった。」と喜びの声が一斉にあがった。
アメリカ軍艦隊は日本軍にどこから雷撃されたのかまだわかっていなかった。
しかし右舷から魚雷を受けたことはわかっていたので右に回頭した。
「右舷に敵駆逐艦1発見!!距離約5000ヤード。」アメリカ軍が「綾波」(吹雪3)を発見した。
アメリカ軍戦艦「サウスダコタ」はまだ日本軍艦艇を発見していない。
「ワシントン」の仇とばかりに砲撃したのは「ウォーク」(Sims1)と「ベンハム」(Benham1)だった。
「綾波」(吹雪3)には損害が出なかった。
日本軍PL=70
米軍PL=60-50=10
【3】第3ターン(1942/11/14 2132)
「綾波」(吹雪3)は左に回頭しサボ島の周りを反時計回りに移動する。
日本軍の射撃隊はサボ島北岸を前進する。
アメリカ軍は「綾波」(吹雪3)を見失った。「サウスダコタ」のレーダーも「綾波」(吹雪3)を見失った。
日本軍PL=70
米軍PL=10
【4】第4ターン(1942/11/14 2138)
アメリカ軍駆逐艦「ウォーク」(Sims1)と「ベンハム」(Benham1)が「綾波」(吹雪3)を発見し照明弾を打ち上げた。
駆逐艦「ウォーク」(Sims1)と「ベンハム」(Benham1)と「プレストン」(Mahan1)が「綾波」(吹雪3)に集中砲撃を加えた。
「綾波」(吹雪3)に命中弾があった。
「第3砲塔が破壊されました!」と「綾波」(吹雪3)艦橋に連絡があった。
砲撃力が半減した。
「綾波」(吹雪3)が「ウォーク」(Sims1)を砲撃するが戦果なしだ。
「綾波」(吹雪3)が煙幕を展張する。
「綾波」(吹雪3)が煙幕の中から砲撃し「ウォーク」(Sims1)に命中弾を与えた。
40cm砲弾が命中し「綾波」(吹雪3)の主砲が沈黙した。
日本軍PL=70-4=66
米軍PL=10-1=9
【5】第5ターン(1942/11/14 2144)
「綾波」(吹雪3)に「サウスダコタ」の40cm砲弾が次々と命中し「綾波」(吹雪3)が沈没した。
日本軍PL=66-6=60
米軍PL=9
【6】第6ターン(1942/11/14 2150)
日本軍がサボ島を時計回りに回ってきた。
アメリカ軍「ウォーク」(Sims1)が「日本軍、軽巡1発見!」と見張り員が叫んだ。
同時に日本軍も軽巡「長良」の見張り員が「敵駆逐艦1発見!」と叫んだ。
「ウォーク」(Sims1)が照明弾を発射した。
戦艦「サウスダコタ」が日本軍軽巡「長良」にその40cm砲を向けてレーダー砲撃し命中弾2発を与えた!!
「長良」は「ウォーク」(Sims1)に対して砲撃するが戦果なしだ。
「長良」と「五月雨」(白露1)が「ウォーク」(Sims1)を雷撃し、「ウォーク」(Sims1)に2本の魚雷が命中し「ウォーク」(Sims1)が沈没した!!
これでアメリカ軍の保護水準値(PL)が0になった。
勝利条件を満たしたので日本軍の勝利だ。
だが、アメリカ軍が盤外に退却するまで、もう少し継続してみる。
「長良」が駆逐艦「グウィン」(Livermore1)を砲撃するが効果なしだ。
アメリカ軍「サウスダコタ」が「長良」を砲撃し「長良」に命中弾2発与えた。
「方位盤が破壊されました。通信室に命中しました~!!火災が発生しました。」と通信管で艦橋に連絡がきた。
日本軍PL=60-14=46
米軍PL=9-9=0
【7】第7ターン(1942/11/14 2156)
「長良」に「サウスダコタ」の40cmの巨砲弾が命中した。
「魚雷発射管に命中しました。火災発生」との声が艦橋に響いた。
「「ベンハム」(Benham1)の砲弾が「長良」に命中した。
「長良」では魚雷発射管の火災がさらに燃え広がり、爆発を起こして沈没した。
「五月雨」(白露1)と「雷」(暁1)が「プレストン」(Mahan1)を砲撃したが命中弾なしだ。
「雷」(暁1)と「白雪」(吹雪1)が「サウスダコタ」を雷撃する。
魚雷が2本命中した!!
しかし2本とも不発だった!!
「ワシントン」が「五月雨」(白露1)に1発の命中弾を与えた。
アメリカ軍は「ベンハム」(Benham1)と「プレストン」(Mahan1)が戦場から離脱した。
日本軍PL=46-13=33
米軍PL=0
【8】第8ターン(1942/11/14 2202)
「ワシントン」の40cm砲弾が「霧島」を捉えて命中弾1発を与えた。
「霧島」「愛宕」「高雄」の集中砲撃で「ワシントン」に命中弾1発を与えた。
日本軍PL=33-5=28
米軍PL=0-5=05
【9】勝利条件の確認
■米軍の損害
戦艦
沈没1「ワシントン」
小破1「サウスダコタ」1W
沈没1「「ウォーク」(Sims1)
■日本軍の損害
戦艦
小破1「霧島」1W
沈没1「長良」
沈没1「綾波」(吹雪3)
小破1「五月雨」(白露1)1W
■米軍の保護水準値=-5
■日本軍の保護水準値=28
日本軍が自軍の保護水準値(PL)が0にならないうちにアメリカ軍のPLを0にし、かつアメリカ軍の戦艦を1隻撃沈したので、日本軍の勝利
【10】感想
第3次ソロモン海戦第二夜戦がこんな位置関係で始まったとは知らなかった。
史実で「綾波」が活躍し、撃沈された理由がよくわかった。
今回は、「綾波」(吹雪3)の魚雷が「ワシントン」を鉄底海峡の海中に沈めた。大殊勲だった!!
それにしても今回の「サウスダコタ」によるレーダー砲撃はかなり正確だった。日本軍は「「綾波」(吹雪3)と「長良」を失った。
日本軍のPLは28に減っていたので、あと一歩で日本軍が敗北する可能性もあった。
このシナリオのバランスは絶妙だ。
次は第三次ソロモン海戦を他のゲームでプレイしてみたい気もするし、ルンガ沖夜戦シナリオをプレイしてみたい気もする。