Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

史実以上の戦果を上げるか? K2P『日本機動部隊』自作シナリオ「レンネル島沖海戦」 バトル・レポート(AAR)


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1982年にエポック社から発売された『日本機動部隊』は、大好きなゲームの一つだった。2019年にJapan War Game Classicsの一つとして発売された。

ゲーム盤やユニットのデザインがカラフルで美しくなってて嬉しい。

ルールブックもカラフルかつ例が豊富でわかりやすい。

 

自作ソリティア・シナリオレンネル島沖海戦シナリオを作ってみた。

今回は、それをプレイしてみたバトル・レポート(AAR)である。

 

 

自作シナリオへのリンク

自作シナリオはこちらのリンク先を参照。

haruichiban0707.hatenablog.com

https://haruichiban0707.hatenablog.com/entry/2024/06/13/180000

 

【0】初期配置

初期配置は次の通り。

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【1】夜間ターン(1943/01/29)

701空の96式陸攻が史実同様、「シカゴ」に襲いかかる。


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対空砲火は6で、ダイスは3-1=2、結果は2/0だが、近接信管の特別ルールで3/0となる。左側が対艦攻撃表におけるダイス修正で、右側がステップロス数だ。

今回はダイス修正+3だ。

対艦攻撃表で攻撃力が12でダイスは6+3(対空砲火)+1(特別ルール夜間)=10だ。結果は6だ。「シカゴ」が中破した。

 

「シカゴ」にとどめを刺すべく、705空の一式陸攻2ユニットが襲いかかる。


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対空砲火は6でダイスは5だ。結果は1/1だが、近接信管の特別ルールで2/1となる。

一式陸攻がステップロスして、対艦攻撃力9だ。ダイスは5+2(対空砲火)+1(夜間)=8だ。結果は6だ。「シカゴ」は沈没した。

 

残った96式陸攻1ステップが一番端の駆逐艦に襲いかかる。


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対空砲火は2でダイスは1だ。結果は2/0だ。

「シカゴ」ではないので近接信管の特別ルールが適用されない。

対艦攻撃力3でダイスは2+2(対空砲火)+1(夜間)=5だ。戦果なしだ。

 

 

【2】昼間ターン(1943/01/30)

昼間ターンだ。上空にF4Fが1ユニットいる。

 

F4Fが2ステップの一式陸攻に襲いかかる。空戦能力は3-2=1だ。ダイスは1で結果はA2だ。一式陸攻1ユニットが次々と海中に没していった。

ここまでで日本軍の勝利得点は重巡「シカゴ」撃沈で3点。

陸攻1.5ユニットを失ったので-1.5点

3-1.5=1.5点でこのままなら引き分けだ。駆逐艦を中破させれば日本軍の勝利だ。

残った一式陸攻0.5ユニットが敵駆逐艦に襲いかかる。


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対空砲火は2でダイスは3で結果は1/0だ。

一式陸攻の対艦攻撃力3でダイスは2+1=3で結果は3で駆逐艦が大破した!!

 

 

【3】勝利条件の確認

重巡「シカゴ」撃沈のため+3点

駆逐艦1ユニット大破のため+0.5点

陸攻1.5ユニット撃墜のため-1.5点

(3+0.5)-1.5=2点のため、日本軍の勝利だ。

 

【4】感想

夜間攻撃の不利、近接信管による対空砲火という日本側からは見えない効果があり、日本軍の空襲は、マレー沖海戦のような戦果をあげられなかった。損害も大きかったが、久しぶりの陸攻隊の活躍だった。

 

選択の余地がない練習シナリオであって、商用ゲームのシナリオにはできないだろう。

 

第二次ソロモン海戦のマップを使い、輸送船団、米軍機動部隊、TF18の3部隊を登場させて、陸攻隊がどれを発見でき、攻撃できるかをテーマにした簡単なシナリオもいいと思う。

 

あまり語られることが少ない戦いだったが、自作シナリオを作るために調べてみる過程が面白い。

 

次はビスマルク海海戦、通称「ダンピール海峡の悲劇」シナリオを作ってみたい。