1982年にエポック社から発売された『日本機動部隊』は、大好きなゲームの一つだった。2019年にJapan War Game Classicsの一つとして発売された。
ゲーム盤やユニットのデザインがカラフルで美しくなってて嬉しい。
ルールブックもカラフルかつ例が豊富でわかりやすい。
シナリオ2、マレー沖海戦をプレイしてみた。このシナリオは移動目標に対する雷撃や爆撃の練習シナリオになる。
史実だと連合軍は戦艦プリンス・オブ・ウェールズ、巡洋戦艦レパルス、駆逐艦エレクトラ、エキスプレス、テネドス、ヴァンパイアのZ艦隊だ。このうち駆逐艦テネドスはZ部隊本隊から分離していたのでマレー沖海戦を戦った駆逐艦は3隻だった。本ゲームでも1.5ユニットとなっている。テネドスは96式陸攻の水平爆撃を受けたが無傷だった。
AH『ドーントレス』(Dauntless)で自作シナリオ作って再現してみたい。
日本軍は元山航空隊の96陸攻26機、美幌航空隊の96陸攻33機、鹿屋の1式陸攻26機、合計85機が空襲した。
史実では1941/12/10 1302日本軍が英軍を発見し1307突撃開始。1314プリンス・オブ・ウェールズに魚雷命中！
1316レパルスは魚雷をすべて回避した。
1403 34本中14本の魚雷が命中しレパルス沈没！
1450 15本中7本の魚雷が命中しプリンス・オブ・ウェールズも沈没！
雷撃機が42機しかいないのに45本の魚雷発射というのは計算が合わないが航行中で対空放火する戦艦を航空機が葬り去ったことは戦史を変えた革命的な戦いだった！！
初期配置は次の通り。
1941/12/10 0900
索敵チットを引く。54分の42=81%の確率で発見または艦種誤認なので、すぐ発見できるはずだ。
0405のチットが「発見」。ダミー・マーカーだった。0414のチットも「発見」。ホンモノのZ艦隊をいきなり発見！！
早速陸攻隊が襲いかかる。
史実だと最初は美幌の水平爆撃隊が爆撃しレパルスのカタパルト付近に命中した。
本ゲームでは、水平爆撃による威力は小さいのでやはり雷撃から入る。
元山航空隊の96陸攻2ユニットが、レパルスを攻撃。対空砲火は7。ダイス3。3/0
対艦攻撃力12で+3 ダイスは1+3=4
損害14
7で小破。8で中破！！
史実だと元山の96式陸攻9機がプリンス・オブ・ウェールズに、8機がレパルスに雷撃をしかけ、レパルスはすべて回避したが、プリンス・オブ・ウェールズには左舷後方と中央に合計2本命中した。
本ゲームだと攻撃力を分散させず集中させた方が打撃力が大きいので、鹿屋の1式陸攻2ユニットがプリンス・オブ・ウェールズを襲う。
対空砲火は8。ダイス4。2/1。1ステップロス。ダイスの目+2。
対艦攻撃力9。ダイスの目1+2=3。損害11。9で小破。10で中破。
続いて史実だと美幌の雷撃隊がレパルスを攻撃したが魚雷が外れた。
ゲームだと美幌の96式陸攻と鹿屋の1式陸攻でプリンス・オブ・ウェールズを攻撃。
対空砲火は7。ダイスは4。2/1
対艦攻撃力9でダイスの目+2。
66.7％の確率で撃沈できる。
ダイスは3+2=5。損害9。7で大破。8で沈没！
史実では鹿屋の雷撃隊がレパルス、プリンス・オブ・ウェールズに襲いかかり、とうとうレパルスにも数本の魚雷が命中し沈没した。プリンス・オブ・ウェールズにも4本の魚雷が命中し自力航行不能になった。あらためて史実を読むと日本軍が去ったあとプリンス・オブ・ウェールズは沈んだ。
ゲームでは、残りの水平爆撃4ユニットでを攻撃する。
対空砲火は4。ダイスは4。1/0
対艦攻撃力8。ダイス+1。
ダイス83％の確率で撃沈。17％の確率で大破だ。
ダイスは1+1=2。損害12。7で大破。8で撃沈！！
史実より早くZ艦隊を発見し、史実通りに二隻の英軍戦艦撃沈した。
日本軍の損害は96式陸攻、1式陸攻それぞれ1ステップ、計2ステップロスだった。
このゲームではルールを覚えるための練習シナリオなので、ダイスを振るだけであまり悩むことはない。
組み合わせもあまり選択肢がないと思う。
史実だとポムポム砲の故障が多く有効な対空放火ができなかったようだが、本ゲームでは激しい対空放火だった。
AH『ドーントレス』(Dauntless)でも再現してみたい。
