Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

シミュレーションゲームマガジン タクテクス TACTICS 第12号(1983/11/1)

 

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TACTICS 第12号 表紙

TACTICS第12号(1983/11/1)を読んでみた。表紙は、ホビー・ジャパン『ブダペスト救出作戦』(Bitter End)のボックス・アート。特集は「ヨーロッパ戦線の終幕 1945年」。付録ゲームは『大堡塁ーボロジノの戦い 1812年9月7日』。

 

 

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TACTICS第12号 もくじ

出版としてのシミュレーション・ゲーム

 『タクテクス』誌の冒頭はいつも考えさせられるので好きなところだった。この号の「シミュレーション・ゲームは出版だ」という台詞は、これを読んだ当時、とても驚いた。今読むと納得だ。『「遊ぶための道具」から脱却して「主題を表現する工夫の発表」、即ち出版としての性格を持つに至った』という点は、当時、衝撃を受けた。今はとてもよく理解できる。

 

ヨーロッパ戦線の終幕 タクテクス編集部編

東西ヨーロッパの解放と新秩序ー第2次大戦末期の外交戦ー 山田剛

 バルジの戦い以後、ドイツ敗戦までの概要が、写真と戦況図もあり、よくわかる。ベルリン直前でソ連軍が停止していたのは意外。一方、パットンがモントゴメリーとの先陣争いで、こっそりライン川を渡河していたのも驚き。いろいろな人の思惑や政治的な駆け引きが絡み面白い。

 

ブダペスト救出作戦 BITTER END リック・スペンス

 ブダペスト救出作戦のヒストリカル・ノート。ほとんど知らない戦いだった。まだまだ知らないことはたくさんあるものだ。

 

Origins 83

 当時のゲーム業界のビッグ・イベント、オリジンズ83の紹介。このホビーを作った(つまりTACTICSを世に出した)チャールズ・ロバート氏の写真がある。優しそうなアメリカ人のおじさんという印象だ。

 

大戦略南北戦争(前篇)ーアメリカの運命を決めた内乱ー 松田豊

 アメリカが参戦した多数の戦争で一番戦死者が多いのがこの南北戦争。その南北戦争ヒストリカル・ノート。日本の明治維新に相当するこの戦争については、リンカーン奴隷解放宣言くらいしか知らないが、当時の武器や戦術も含めていて、ゲーマー視点でよくわかる。すぐ次を読みたくなった。

 

太平洋の水上戦 第3次ソロモン海戦 石川輝

 第3次ソロモン海戦の12日夜戦のヒストリカル・ノート。大乱戦だったが米艦隊は壊滅し、日本軍の損害は比叡を除けばそれほどではなかった。これなら日本軍の勝利だったのだが、比叡の舵が損傷し円を描くしかできなくなったのが大きい。比叡をどうするか、司令部と比叡乗員の認識相違があったこと、比叡を囮にして敵を引きつけようとしたことは、知らなかった。この号発売当時、この連載を読んだはずだから、再読するまで忘れていた、というのが正しい表現だ。そして「比叡の最後を見届けたものは1人もいない。」という文が心にしみる。

 

The Blue Max フォン・リヒトホーフェンの戦い 熱田誉

 リヒトホーフェンの生涯がよくわかる。フォッカーDr.Iが旋回性能はいいが、鈍足だったから生産機数が少なかったのかぁ・・・。

 

大陸軍その光と影 ボロジノ大会戦 森谷利雄

 連載記事だが、付録ゲームの大堡塁のヒストリカル・ノートを兼ねている。このゲームもコピーして厚紙に地図やユニットを自作してプレイした思い出がある。あまり移動がなく拠点を包囲する戦いだった記憶がある。