Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ユニット研究 エポック/コマンドマガジン『砂漠の狐』

 シミュレーション・ウォー・ゲームに凝ってた中学生の頃は、戦闘序列や部隊名については全然気にしていなかった。戦略級/作戦級ゲームだと、攻撃力、防御力、移動力の数字だけが気になっていた。戦術級/戦闘級ゲームだと戦車名や機種名や艦名とそのユニット上の数値だけが気になっていた。

 今は、戦闘序列やそこに参加していた部隊や指揮官など人間や組織にも興味が出てきた。

 そこで、エポック/コマンドマガジン『砂漠の狐』に登場するユニットを調べてみた。またこのゲームでは同一師団だとスタッキングが有利なので、おのずと師団について考えさせられる。

 

まずは各国軍別にユニット数や攻撃力や防御力に相当するステップ数や移動力の合計と平均を調べてみた。英軍の方が攻撃力合計は大きいが、トブルク以外の部隊は、独伊軍とほぼ同じということがわかった。

    合計 平均
    ユニット数合計 攻撃力合計 ステップ数合計 移動力合計 攻撃力平均 ステップ数平均 移動力平均
英軍 トブルク以外 30 134 54 379 4.5 1.8 12.6
トブルク 10 34 15 110 3.4 1.5 11
合計 40 168 69 489 4.2 1.7 12.2
枢軸軍 独軍 19 82 52 239 4.3 2.7 12.6
伊軍 23 50 44 178 2.2 1.9 7.7
合計 42 132 96 417 3.1 2.3 9.9

 

英軍を部隊別に見て、攻撃力合計順にソートすると、下表のとおり。

          凡例:★在トブルク  
  合計 平均    
  ユニット数合計 攻撃力合計 ステップ数合計 移動力合計 攻撃力平均 ステップ数平均 移動力平均
第4機甲旅団 3 18 6 45 6 2 15
第7機甲旅団 3 17 6 36 5.7 2 12
第2ニュージーランド師団 3 15 6 36 5 2 12
第4インド師団 3 15 6 36 5 2 12
第1機甲旅団 2 15 4 16 7.5 2 8
第22機甲旅団 2 14 4 24 7 2 12
第1南アフリカ師団 3 12 6 36 4 2 12
第2南アフリカ師団 3 12 6 36 4 2 12
- 8 16 10 114 2 1.3 14.3
★第70師団 3 15 6 36 5 2 12
★第32師団 3 12 4 38 4 1.3 12.7
ポーランド師団 1 4 2 12 4 2 12
★第6オーストラリア 2 2 2 16 1 1 8
★- 1 1 1 8 1 1 8
合計 40 168 69 489 4.2 1.7 12.2

 

ドイツ軍は下表のとおり。さすがにドイツアフリカ軍団は強い。第15装甲師団や第21装甲師団は英軍の2倍近い攻撃力だ。

  合計       平均    
  ユニット数合計 攻撃力合計 ステップ数合計 移動力合計 攻撃力平均 ステップ数平均 移動力平均
第15装甲師団 4 30 14 63 7.5 3.5 15.8
第21装甲師団 4 26 14 63 6.5 3.5 15.8
第90軽師団 3 18 12 45 6 4 15
- 4 8 8 32 2 2 8
ロンメル 1 0 1 18 0 1 18
88mm 3 0 3 18 0 1 6
合計 19 82 52 239 4.3 2.7 12.6

 

イタリア軍は下表のとおり。攻撃力平均は英独の約半分だが、ステップ数平均は英軍とほぼ同じというのは少し意外だった。

  合計       平均    
  ユニット数合計 攻撃力合計 ステップ数合計 移動力合計 攻撃力平均 ステップ数平均 移動力平均
アリエテ 4 12 8 40 3 2 10
トリエステ 3 7 6 30 2.3 2 10
トレント 3 7 6 18 2.3 2 6
パビア 2 4 4 12 2 2 6
ボログノ 2 4 4 12 2 2 6
サボナ 2 4 4 12 2 2 6
ブレスシオ 2 4 4 12 2 2 6
ジェノバ 1 1 1 6 1 1 6
- 4 7 7 36 1.8 1.8 9
合計 23 50 44 178 2.2 1.9 7.7

 

こうしてユニットをながめ、師団ごとに比較してみると、ユニットに対して愛着が湧いてくるからちょっと不思議な感覚がする。