Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ボード・ゲームという言葉に対する違和感

ウォーゲームの趣味を復活させてから違和感を感じたことが「ボード・ゲーム」(ぼどげ)という言葉だった。

いろいろな人が、ウォーゲームとボード・ゲームを対比して使っているように思えたからだ。

「ウォーゲームはルールが難しいし戦史を知らないとプレイしにくい。それに対してボード・ゲームは・・・・」のような使い方を目にする。

私が好きなゲームは「ヒストリカル・シミュレーション・ボード・ウォー・ゲーム」なので、「ボード・ゲーム」の一種なのに妙なことだと思ったのだ。

ボード・ゲームのボードはゲームの用具のこと。ウォーゲームのウォーはゲームのテーマが戦争ということ。用具とテーマと別次元の分類なので、本来なら相対する言葉ではないはずだ。

 

この違和感をあらわしたのが図1だ。

ゲームを分類するにあたり、縦軸にテーマを、横軸に用具を置いてみた。

テーマ軸の上半分は戦争・紛争以外のテーマを、下半分は戦争・紛争を表す。

本当は戦争・紛争以外の方はもっと細かく分類できるはずだがここでは単純に、戦争・紛争以外と戦争・紛争の二個だけに分類する。

用具軸は左半分がボードやカードやユニットなどのコンピュータ以外の用具。右半分はコンピュータ。右側もネットかスタンドアローンか、PCかゲーム専用機かなど細かく分類できるがここでは、物理的な用具とコンピュータの二分類とする。

 

青い象限を指して「ボード・ゲーム」と呼ぶ人が多いように思う。

赤い四角い部分を指して「ウォーゲーム」と呼ぶ人が多いように思う。

これは不正確な分類だと思う。

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図1:一般的なボード・ゲームとウォーゲームの分類

 

本来あるべき分類は、図2であるべきだと思う。

青い象限や緑の象限は、それぞれ、「ボード・○○・ゲーム」や「コンピュータ・○○・ゲーム」と呼ぶべきだ。○○には、「ボード・ファンタジー・ゲーム」や「コンピュータ・格闘・ゲーム」のように、テーマ名が入る。

赤い象限や黄色い象限は、それぞれ、「ボード・ウォー・ゲーム」や「コンピュータ・ウォー・ゲーム」と呼ぶべきだ。

「ボード・ウォー・ゲーム」と「ボード・ウォー以外・ゲーム」を分けて話したい時にいい言葉がないから、「ウォーゲーム」と「ボード・ゲーム」という区分になったのだとは思う。

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図2:本来あるべき分類

言葉は使う人が多ければ不正確だとしても正になるので、それに合わせざるを得ないが、違和感を感じたまま使い続けるのだろうなぁ。