Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

『1940』GDWオリジナル版とCMJ038版


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『コマンドマガジン』第38号(2001/04/01)の付録の一つは、1980年にGDW社から発売された『1940』をリメイクしたものだ。

 

commandmagazine.jp

 

【1】マップの違い

GDW社版のマップは、地形がわかりやすく機能的ではあるが、使っている紙や少ない色数で、全体がかなり安っぽい感じがする。


一方、『コマンドマガジン』版は色数が増え、美しく見栄えのするデザインになっている。

個人的な感想ではあるが、GDW版だと繰り返しプレイする気が出なかったが、『コマンドマガジン』版だと何度も繰り返しプレイしたくなる。

デザイン力のプレイヤーに与える影響の大きさを強く感じた。



【2】ユニットの違い

左がGDW版、右が『コマンドマガジン』版だ。

ユニットについては、数字が文字が大きいので、GDW版の方が見やすい。

『コマンドマガジン』第38号が発売された2001年なら『コマンドマガジン』版を評価しただろうが、老眼の始まった今では、GDW版に軍配を上げる。

ユニットの色は、『コマンドマガジン』版の方が好きだ。

兵科マークに色がついているので、どの軍に属しているかがわかりやすくなっているのは『コマンドマガジン』版がいい。

GDW版にはなかった航空ポイントマーカーが、『コマンドマガジン』版には追加されている。これもプレイ向上に役立っている。
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大きな相違点はユニットの裏面だ。

GDW版には裏面は印刷されていないが、『コマンドマガジン』版には裏にも国籍や兵科マークや戦力が印刷されている。混乱状態になっても戦力や国籍がわかるのでプレイしやすくてとてもよい。

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【3】ルール・ブック

ルール・ブックは新しい『コマンドマガジン』版は、ルール概略がまとまっていたり、エラッタやルールの明確化がなされている。

ただ、『コマンドマガジン』版ルール・ブックは文字が小さく、老眼の私には厳しいものがある。発売当初だったら全然問題なかったのだが・・・。

最近の『コマンドマガジン』のルール・ブックやユニットの文字が大きくなっているのは読者が私同様、老眼が増えているからだろうか。

 

【4】感想

GDW社120シリーズの『1940』は、ボックス・アートやマップ・デザインが、当時のアメリカの書籍らしいデザインで、私の好みではない。

『コマンドマガジン』版は、クレジットを見ると、Kumiko Yoshikawa氏によるデザインで、素晴らしいデザインになったと思う。

デザインの違いによって、こんなにもプレイしたくなるかどうか、が変わるとは思わなかった。