Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

CMJ166『マレンゴの戦い』(Marengo:Napoleon in Italy 14 June 1800)ゲーム紹介

 



SPI社から1975年に発売され『タクテクス』(TACTICS)誌第34号(1986/09/01)の付録になり、今回、『コマンドマガジン』第166号(2022/08/20)の付録ゲームとなった『マレンゴの戦い』(Napoleon in Italy 14 June 1800)をご紹介する。

 

1800年6月14日のマレンゴの戦いがテーマだ。

 

■ゲーム・デザイナー

ゲームデザイナーは、David C. Isby氏だ。

 

■最初の発表

1975年に発表されたゲームだ。

 

■ゲーム・スケール

ゲーム・スケールは、次の通りだ。

●1戦力が500~1000名

●1ターンは1~2時間だ。

●1ヘクスの対辺距離400~800m

 

■地図盤

地図盤はA1(594×841mm)1枚

戦闘結果表やターン記録トラックなどが印刷されている。

 

■ルール・ブック

ルール・ブックは6ページ(表紙やデザイナーズ・ノート除く)

■ユニット数

ユニット数は108個だ。ただし、同じユニットでも2デザインがあるので、実際に使うのは55個だ。53個x2組+マーカー2個となっている。

 

■勝利条件

14ゲームターン終了時に、フランス軍が、以下の条件を満たすとフランス軍の勝利。

(1)オーストリア軍を少なくとも33戦力除去している。

(2)Marengo(1419)から4ヘクス以内に少なくとも10戦力以上のフランス軍ユニットがいる。

14ゲームターン終了時に、オーストリア軍が、以下の条件を満たすとオーストリア軍の勝利。

(1)フランス軍を少なくとも30戦力除去している。

(2)Marengo(1419)およびPietrabuona(1111)をオーストリア軍ユニットが占領している。

 

どちらも(1)を満たしていない場合、(2)を満たしているプレイヤーの勝利。

どちらも(2)を満たしていたら引き分け。

 

 

■シーケンス

シーケンスは、次のとおり。

A.先行プレイヤー・ターン

 1.移動フェイズ

 2.戦闘フェイズ

B.後行プレイヤー・ターン

 1.移動フェイズ

 2.戦闘フェイズ

 3.ゲームターン記録フェイズ

 

■支配地域(ZOC)

敵の支配地域(EZOC:Enemy Zone Of Control)に入ったら停止。EZOCに入る際、追加の移動力なし。

EZOCからの脱出戦闘の結果、退却または戦闘後前進が行われた場合、または戦闘の結果、そのヘクスにEZOCを及ぼす敵ユニットが除去された場合のみ可能

河川ヘクスサイドを越えてはZOCは及ばない。

 

■スタック

スタック不可

 

■移動

移動については、河川ヘクスサイドを越えての移動不可。

 

■戦闘

戦闘は隣接している敵ユニットを必ず攻撃しなければならない、いわゆるマスト・アタックだ。

戦闘結果表は戦闘比。

砲兵以外は隣接していない敵を攻撃できない。

 

戦闘後前進では、防御側ユニットがいたヘクスに進入のみ。

退却の余波とは、退却するユニットの退却可能ヘクスが全て自軍ユニットに占められている場合、その自軍ユニットを1ヘクス後退させてその結果空いたヘクスに退却させることができること。

戦力比減少の選択ができる。(例:本来5:1だが、4:1にする。)

 

■砲兵

敵と隣接していない砲兵ユニットは、2ヘクス以内の目標に対して砲撃可能。

自軍戦闘フェイズ中のみ砲撃可能。つまり防御時には砲撃はできない。

隣接している時は隣接しているユニットへの攻撃が強制される。

砲撃参加した砲兵は除去や退却など戦闘結果を被ることはない。Arの時のみ退却可能。

 

隣接しないユニットへの砲撃は、視認線が妨害されない場合、実施できる。

隣接するユニットへの攻撃では視認線は妨害されない。

視認線は視認妨害ヘクスによって妨害される。

視認妨害ヘクスとは森と町ヘクス

 

■夜間ゲームターン

攻撃も砲撃もできない。

夜間ゲームターン中はEZOCに入れない。

すでにEZOC内にいるユニットはEZOCから出られない。

 

■特別ルール

先行はオーストリア軍。

第1ゲームターンに限りフランス軍の移動力は半減し、オーストリア軍EZOCに入れない

第9ターン以後フランス軍が「反撃」宣言すると、以後3ターンの間、フランス軍戦力が2倍になる。

 

 

■感想

ルールは基本的で簡単だ。

ユニット数も少なくて気軽に並べてプレイできそうだ。

ナポレオニック・ゲームはプレイしたことないが段々プレイしたい気持ちが盛り上がってきた。