Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

CMJ172『ワグラムの戦い』(Wagram:The Peace of Vienna, 5-6 July 1809)ゲーム紹介


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SPI社から1975年に発売され『タクテクス』(TACTICS)誌第47号(1987/10/01)の付録になり、今回、『コマンドマガジン』第172号(2023/08/20)の付録ゲームとなった『ワグラムの戦い』(Wagram : The Peace of Vienna, 5-6 July 1809)ご紹介する。

 

1809年7月5日から6日のワグラムの戦いがテーマだ。

 

■ゲーム・デザイナー

ゲームデザイナーは、Irad B. Hardy氏だ。

 

■最初の発表

1975年に発表されたゲームだ。

 

■ゲーム・スケール

ゲーム・スケールは、次の通りだ。

●1戦力が500~1000名

●1ターンは1~2時間だ。

●1ヘクスの対辺距離400~800m

 

■地図盤

地図盤はA1(594×841mm)1枚

戦闘結果表やターン記録トラックなどが印刷されている。

 

■ルール・ブック

ルール・ブックは8ページ(表紙を除く)

■ユニット数

ユニット数は165個だ。ただし、同じユニットでも2デザインがあるので、実際に使うのは82個だ。82個x2組+マーカー1個となっている。

 

■勝利条件

14ゲームターン終了時に、より多くの勝利ポイントを獲得した方が勝利だ。

 

1)ゲーム中に得られる勝利ポイント

(1)敵ユニット除去1戦力あたり1勝利ポイント。

(2)オーストリア軍がAspen(0809または0810)に進入すると25勝利ポイント、Essling(0714または0813または0814)に進入すると30勝利ポイント、Gross Enzerdorf(0516または0517または0616)に進入すると35勝利ポイントを獲得する。

(3)オーストリア軍がマップ西端から離脱させると1戦力あたり1勝利ポイント。

 

2)ゲーム終了時に得られる勝利ポイント

(1)ゲーム終了時に、オーストリア軍がAspen(0809または0810)を占領していると25勝利ポイント、Essling(0714または0813または0814)を占領していると30勝利ポイント、Gross Enzerdorf(0516または0517または0616)を占領していると35勝利ポイントを獲得する。

 

(2)フランス軍はゲーム終了時にRussbach高地を占めているユニットについて1戦力あたり1勝利ポイントを獲得する。

 

(3)フランス軍はゲーム終了時に最低75勝利ポイントを獲得していなければならない。

 

(4)勝者と敗者の勝利ポイントの比によって勝利レベルが決まる。

 

 

■シーケンス

シーケンスは、次のとおり。フランス軍が先攻。

A.先行プレイヤー・ターン

 1.移動フェイズ

 2.戦闘フェイズ

B.後行プレイヤー・ターン

 1.移動フェイズ

 2.戦闘フェイズ

 3.ゲームターン記録フェイズ

 

■支配地域(ZOC)

敵の支配地域(EZOC:Enemy Zone Of Control)に入ったら停止。EZOCに入る際、追加の移動力なし。

EZOCからの脱出戦闘の結果、退却または戦闘後前進が行われた場合、または戦闘の結果、そのヘクスにEZOCを及ぼす敵ユニットが除去された場合のみ可能

河川ヘクスサイドを越えてはZOCは及ばない。

 

■スタック

スタック不可

 

■移動

移動については、河川ヘクスサイドを越えての移動不可。

 

■戦闘

戦闘は隣接している敵ユニットを必ず攻撃しなければならない、いわゆるマスト・アタックだ。

戦闘結果表は戦闘比。

砲兵以外は隣接していない敵を攻撃できない。

 

戦闘後前進では、防御側ユニットがいたヘクスに進入のみ。

退却の余波とは、退却するユニットの退却可能ヘクスが全て自軍ユニットに占められている場合、その自軍ユニットを1ヘクス後退させてその結果空いたヘクスに退却させることができること。

戦力比減少の選択ができる。(例:本来5:1だが、4:1にする。)

 

■砲兵

敵と隣接していない砲兵ユニットは、2ヘクス以内の目標に対して砲撃可能。

自軍戦闘フェイズ中のみ砲撃可能。つまり防御時には砲撃はできない。

隣接している時は隣接しているユニットへの攻撃が強制される。

砲撃参加した砲兵は除去や退却など戦闘結果を被ることはない。Arの時のみ退却可能。

 

隣接しないユニットへの砲撃は、視認線が妨害されない場合、実施できる。

隣接するユニットへの攻撃では視認線は妨害されない。

視認線は視認妨害ヘクスによって妨害される。

視認妨害ヘクスとは森と町ヘクス

 

■夜間ゲームターン

攻撃も砲撃もできない。

夜間ゲームターン中はEZOCに入れない。

すでにEZOC内にいるユニットはEZOCから出られない。

 

■特別ルール

騎兵と砲兵は橋のない小川ヘクスサイドを越えられない。

歩兵は追加2移動力で橋のない小川ヘクスサイドを越えられる。

騎兵と砲兵は橋のない小川ヘクスサイドを越えてZOCが及ばない。また橋のない小川ヘクスサイドを越えて戦闘できない。

 

フランス軍は累積損失が50戦力以上、オーストリア軍は累積損失が45戦力以上になると、士気喪失状態に陥る。

士気喪失状態になると、戦闘後前進が不可能だ。

 

 

■感想

ルールは他のNapoleon at War(NAW)シリーズと同じで、基本的で簡単だ。

 

ユニット数も少なくて気軽に並べてプレイできそうだ。

『マレンゴ』『イエナ・アウエルシュタットの戦い』も楽しかったが、本ゲームも楽しみだ。