Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

作戦研究 HJ『マーケットガーデン作戦』(Operation Market-Garden)戦闘結果表確率研究


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HJ『マーケットガーデン作戦』(Operation Market-Garden)の戦闘結果表は独特なものだ。

 

戦闘比とサイコロの目の交差は通常の作戦級ゲームのそれだが、結果と地形効果レベルを比較するというものだ。

結果は、Am(n)や、Dm(n)、EXという形で表現される。(mとnには整数が入る。mやnがない結果もある)

Aは攻撃側、Dは防御側を表す。

(n)は強制的なステップロスの数値だ。

m>地形効果レベルの場合、次の3個から選択する。

a)スタック全体が1ヘクス後退し1部隊1ステップロスする。

b)1ユニットが2ステップロスする。

c)2ユニットが1ステップロスする。

 

m=地形効果レベルの場合、次の中から選択する。

a)スタック全体が1ヘクス後退する

b)1ユニットが1ステップロスする。

 

m<地形効果レベルの場合、効果なしだ。

 

地形効果レベルは、平坦地=1、荒地(Broken)や町が2。荒地(Rough)が3。都市が5だ。

小河川や運河ヘクスサイドを越えての攻撃の場合、地形効果レベル+1、+2となる。

 

EXは攻撃側、防御側双方が1ステップロスする。

 

この独特の戦闘結果表のおかげで、どんな戦闘結果になるか事前にわかりにくい。そのため「あと2戦力で戦闘比があがるから、あっちからこっちにユニット移動させよう」と言ったゲーム的な動きが起こりにくい。

また、地形効果がきめ細やかに表現できる。

 

地形効果レベルごとの戦闘結果の確率表を作成してみた。

なお、「A後退のみ」の列は、攻撃側ユニットがいる地形効果レベルによっては「効果なし」になることがあるので、あくまで参考となる。

地形効果レベル1

地形効果レベル2

地形効果レベル3

地形効果レベル4

地形効果レベル5

地形効果レベルが上がるほど損害なしの領域(確率)が増えているのがよくわかる。

都市や橋を越えての戦闘のように地形効果レベルが高いと激戦になり膠着する。

この戦いを表現するのに最適な戦闘結果表だと思う。