Squad Leader Series Scenarios Published in ON ALL FRONTSのOAFシナリオ18.3『MARVIE』をプレイしてみた。
1944年12月20日、バルジの戦いにおけるベルギーのMARVIEという村での戦闘だ。
勝利条件は地図盤3の建物をとるとポイント獲得する。ポイントが多い方が勝利だ。
本来は『戦闘指揮官』(Squad Leader)の追加シナリオだが、極力、『クロス・オブ・アイアン』(Cross of Iron)、『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)までのルールを採り入れてプレイしてみた。
ユニットはなるべく『クロス・オブ・アイアン』(Cross of Iron)、『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)から使う。
アメリカ軍57mm砲は英軍のものを使う。
■初期配置
下の写真では、M4シャーマンを配置したが、それは写真撮影用であり、プレイ開始時には初期隠匿配置のため配置していない。
地図盤南側の3個の丘はいずれも開豁地である。
開豁地を示すマーカーを配置しているが、やはりオーバーレイシートがほしい。
■第1ターン(1944/12/20)
天候 大雪
風向 西から東
風力 無風
『戦闘指揮官』(Squad Leader)だと天候ルールがないが、『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)ルールを採用したので、天候を決めたが、よりによって、大雪とは・・・。ドイツ軍の前進が極端に遅くなるはずだ。ゲームバランスとして大丈夫だろうか?
特別ルールの105mm盤外砲撃は誤差が多く全く効果なしだ。
風向 南西から北東
風力 無風
M4A4の75mm砲が火を噴く!
「距離200m!Fire!!」
撃破!
2輌目のM4A4の75mm砲が火を噴く!!
撃破!乗車していた9-2指揮官、4-6-7分隊戦死!LMG2挺も破壊された。
2AA5から3N2への17ヘクス(680m)の射撃が『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)で導入された致命的命中!!石造建物の地形修整+3が逆転して-3になる。
風向 南西から北東
風力 微風
米軍回復しようとした1個分隊がサイコロ12を出して壊滅。
M4A4が、IV号戦車を射撃
『クロス・オブ・アイアン』(Cross of Iron)で導入された高度による有利性ルールが効く!
撃破!
2AA6から2Q6へ「距離400m(10ヘクス)うて~」
弾は外れた!
M4A4が反撃する。
命中!撃破!
ドイツ軍は第1ターンに、あっという間に戦車4輌中3輌、ハーフトラック6輌中1輌を失った。残りは戦車1輌、自走砲1輌、ハーフトラック5輌だ。バルジの戦いの失敗を予感させる結果だ。
■第2ターン
風向 西から東
風力 微風
この兵力でドイツ軍は村を制圧できるだろうか?
風向 南東から北西
風力 微風
III号突撃砲がM4A4を距離80m(2ヘクス)で射撃!
撃破!
IV号戦車がM4A4を240m(6ヘクス)で射撃!
撃破!
まだドイツ軍は勝利条件の建物を1個も確保できていない。
邪魔なシャーマンは破壊したからこれからだ。
■第3ターン
風向 西から東
風力 微風
3J4でアメリカ軍操作班壊滅
風向 南東から北西
風力 微風
110.発展した狂暴状態ルールを適用し3M7の分隊が狂暴化。
4-6-7の狂暴状態ユニットがないので6-5-8で代用する。
3T9でアメリカ軍操作班壊滅
ドイツ軍は戦車1輌、自走砲1輌、武装ハーフトラック3輌、非武装ハーフトラック2輌。
5個分隊
少しドイツ軍有利か。
■第4ターン
風向 南西から北東
風力 微風
3N3でアメリカ軍指揮官戦死
風向 北西から南東
風力 微風
ドイツ軍は戦車1輌、自走砲1輌、武装ハーフトラック3輌、非武装ハーフトラック2輌。
5個分隊
ほぼアメリカ軍部隊を壊滅させたので、あとは残り2ターンでどれだけドイツ軍が建物を占領できるかだ。移動力が通常どおり使えれば、ドイツ軍の勝利は確実だが、大雪のため、移動力が2倍になるため、移動力が届かないヘクスが出てくる。
■第5ターン
風向 北東から南西
風力 微風
アメリカ軍の回復失敗。このプレイヤーターンのアメリカ軍はわずか1個分隊だけだ。
3M2の白兵戦でドイツ軍狂暴兵壊滅
風向 東から西
風力 微風
■第6ターン(最終ターン)
風向 北西から南東
風力 微風
3R5の白兵戦でアメリカ軍指揮官戦死
■勝利条件の確認
11ヘクス中9ヘクスをドイツ軍、2ヘクスがアメリカ軍なのでドイツ軍9ポイント、アメリカ軍2ポイント。
道路障害はどちらも破壊されていないのでアメリカ軍に2ポイント。
ドイツ軍9ポイント、アメリカ軍4ポイントでドイツ軍の勝利
■感想
大雪のため移動力が半分になったのでバランスが大きく崩れてドイツ軍が決定的に不利になったと思った。
また、第1ターンにドイツ軍戦車が多数破壊されたので、アメリカ軍が完勝するかと思った。
だが、ドイツ軍が地形を活かしながら巧みな戦術で戦い勝利を得た。
南部の丘のほとんどが開豁地だったのはドイツ軍にとっては大きい。遠方から戦車が射撃して効果を上げたからだ。
ドイツ軍歩兵が森をうまく使って地図盤3に進撃できたのも大きい。
ドイツ軍の武装ハーフトラックの機銃も大活躍だった。
装甲に防御されていない歩兵にとってAFVはとても恐ろしい存在だということがよくわかった。
地形変更は、やはりオーバーレイシートがほしい。
丘のため照準線が通らない=>あ、丘ではなく開豁地だった。
と思い直すことが度々あった。
雪にうまりながら戦ったバルジの戦いの雰囲気を追体験できた。
このシナリオは、M4やIV号戦車やIII号突撃砲が登場し、戦車戦も発生する。
ユニット数は少ないが、いろいろな戦いの様相をうまく再現した好感持てるシナリオだ。