Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

【参考文献】『北アフリカ戦線』 歴史群像第二次欧州戦史シリーズ5 学習研究社 (1998/06/01)


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当時の写真に彩色した北アフリカ戦線の写真が多数あるのがいい。

p.11 1941.6.15 ハルファヤ峠攻防戦 "業火の牧師"バッハ少佐 88mm方で英第7機械化旅団を翻弄 文/伊藤博昭 CG/伊藤大地

p.13 1942.5.26 ガザラ・ラインの戦い ロンメルのまえに立ち塞がる牙城「ビル・ハケイム」と第1自由フランス旅団

ハルファヤ峠周辺の地形(特に高低差)がCGでよくわかる。

ビル・ハケイムの堅固な陣地の様子もCGでよくわかる。

 

p.39 地中海、北アフリカ作戦の背景 守屋純

北アフリカ戦線で戦いが始まった背景がよくわかる。

 

p.52 地中海の波高し 敵の船団を阻止せよ 秋山信雄

北アフリカ戦線への補給線確保とその妨害のための激しい戦いに驚いた。イタリア軍も頑張ったのだなぁ。

 

p.58 マルタ島攻防30か月 岡部いさく

マルタ島をめぐる戦いを2ページで簡潔にまとめている。地中海の戦いについてもっと日本でも語られていいと思う。

 

p.60 ロンメル登場 枢軸軍vs英連邦軍 土門周平

p.66 ロンメルの再攻勢 激闘続く北アフリカ 土門周平

p.74 ドイツ・アフリカ軍団の落日 土門周平

北アフリカ戦線のシーソーゲームのような戦いの経緯を戦況図や写真をまじえて解説している。

 

p.112 ロンメルが行った砂漠の装甲機動戦 鷹光隆

ロンメルが多用した迂回と一翼包囲作戦の背景と方法が図と説明でわかりやすい。

p.116 英独あわせて数百万!「受動的兵器」の恐るべき威力 須田幸治

地雷の運用方法と遣われた地雷の種類や地雷処理方法のイラストがわかりやすい。

p.122 エル・アラメインに仕組まれた英軍の欺騙作戦とは 鷹光隆

戦車や火砲をトラックに、トラックを戦車に、主攻軸を違う方向に見せかけるなどの欺騙工作の具体例を写真まじえて解説している。ここまでやっていたとは驚いた。

p.134 第二次世界大戦イタリア軍艦の質 p.136 イタリア兵器 その質をめぐる考察 徳田八郎衛

イタリアがほぼ日本と同じ工業水準、経済規模だった。自動車については、日本より先進国だったが戦車開発にそれを活かせなかったのは意外だ。

p.158 ロンメルの補給線を断て マルタの第10潜水戦隊 秋山信雄

マルタ島を基地とした英軍第10潜水戦隊の活躍。わずか600t、60m、水上速力10kt/水中速力7kt、最大潜航深度76m魚雷12本のU級潜水艦の活躍。

約3年半の間に64万8629t沈め40万80tに損害を与えたとは凄い。

p.168 艦攻ソードフィッシュかく戦えり 川上しげる

フェアリー・ソードフィッシュの開発経緯と活躍。第二次世界大戦を複葉固定脚で最高速度わずか234kmの本機で戦った英国には驚く。相手が弱小なドイツ海軍だったとはいえ、本機で戦い続けたのは凄い。