Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

【参考文献】R・W・トンプソン/宮本倫好訳『Dデイ ノルマンジー上陸作戦』(D-Day) サンケイ新聞出版局 第二次世界大戦ブックス25 (1971/12/21)


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ノルマンディー上陸作戦について写真や戦況図や特殊兵器のイラストを含めてわかりやすく解説した本だ。

小学生だったか中学生の頃、学校の図書室にずらっと並んでいて片端から読んだ。

書店では赤い背表紙がとても目立っていたが、図書室では薄いグレーで目立たなかったのを覚えている。

今、再読すると、とてもわかりやすくまとめていることに驚く。

本文にある地名は、戦況図に必ず書いてあり、どこで起こった事に対する記述か確実に確認できる。

事実を淡々と述べており、登場する人達の人間味についての記述は少ないのでドラマティックではない。

だがそれゆえに、ノルマンディー上陸作戦について概要を知りたい場合、まず最初に読むといい本だ。

 

p.48から5ページにわたって、上田信氏のイラストでボビン戦車やDD戦車が描かれていてとてもわかりやすい。DD戦車は四角い袋の中にすっぽり入っていてその形に驚いた。上陸したらどうするのかも説明があるとなおよかった。

p.68のドイツ軍の配備状況の図も明快だ。

p.100とp.200にわかりやすい戦況図(同じもの)が載っている。この戦況図が本文に準拠しており、とてもわかりやすい。

p.202には日本語版だけだろうか、ドイツ軍の防衛兵力と参加した連合軍兵力の表が掲載されている。ドイツ軍はB軍集団だけで39個師団、G軍集団も含むと59個師団あった。連合軍は合計39個師団参加した。こういった資料もあっていい。

 

Kindle化して再読できるようにしてほしい。