Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ASL Starter Kit #4 Scenario S65 TAKE IT BACKを 日本語に訳してみた

 



MMP『ASL Starter Kit #4』(ASLSK#4)のScenario S65 TAKE IT BACKのシナリオカードを日本語訳してみた。

 

タイトルの日本語は『奪還せよ』と言ったところだ。

ガダルカナル島での川口支隊による第一次総攻撃(アメリカ名:「血染めの丘(エドソンの丘)の戦い」Battle of Edson's Ridge)後の日中の戦いを再現しているシナリオだ。

 

A Grove of ASLにも和訳がなかった。

 

Scenarios/S/65 Take It Back - A grove of ASL

 

ここからシナリオカード本体の訳始まりだ。

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シナリオ・デザイン:ペリー・コック

1942年9月13日、ガダルカナル、ルンガリッジ西方: 

 メリット・エドソン大佐は第1空挺大隊をルンガリッジの東側に、第1襲撃大隊を西側に配置した。9月12日の夜、川口清健少将率いる第35旅団の先頭部隊が襲撃大隊を攻撃し、1個小隊を蹂躙し、C中隊を尾根に後退させ、襲撃大隊の前線を東西の配置から南北に曲げた。
 翌朝、襲撃大隊の2個中隊は、失われた陣地を奪還するよう、昼間の攻撃を命じられた。

地図盤:

 地図盤oを使用する。(J-X列のみプレイ可能)

ゲームバランス:
 日本軍:襲撃部隊は-1の不意打ちのdrm(8.4.2)を使えない。
 アメリカ軍:ゲームターンを5.5ターンに延長する。

ターン記録表:
 日本軍が先にセットアップ
 アメリカ軍が先に移動する

勝利条件:

 ゲーム終了時に、勝利条件ヘクス(SSR2参照)を4ヘクス以上、支配下に置いているとアメリカ軍が勝利する。

戦闘序列:

日本軍
 第124連隊第3大隊の一部[ELR:4]:ヘクス列Vを含みそれより南側に配置する。
  4-4-7 x 8
  2-2-8 x 2
  9-1 x 1
  9-0 x 1
  MMG x 2
  LMG x 2

  50mm MTR x1

アメリカ軍
 第1襲撃大隊のA中隊とD中隊の一部[ELR:5]:第1ターンに地図盤北端から進入する。
  5-5-8(襲撃) x 8

  9-1 x 1

  8-0 x 1

  MMG x 2

 

 第1空挺大隊のA中隊の一部:第2ターンに地図盤東端から進入する。

  5-5-8(空挺) x 6

  8-1 x 1

  7-0 x 1

  LMG x 1


特別ルール:
 1. PTO地形(8.2)が有効である。クナイはジャングルである。中がジャングルで外がクナイのヘクス(ジャングル/クナイヘクスに隣接しているヘクスの全ヘクスサイド) は密生ジャングルである;他のすべてのジャングルヘクスは疎生ジャングルである。
 2. K2、K3、M5、M7 及び Q5 は勝利条件ヘクスである。各勝利条件ヘクスは密生ジャングル TEM(8.2.1)を使用する。
 3. 8 .1 .8 .5 の代わりに、日本軍は、2個分隊相当以下(及びそれらとスタックしている SMC/SW)に HIP を使用できる。
 4. 統制状態アメリカ軍指揮官は、不意打ち決定の目的で、襲撃分隊MMC(8.4.2)とみなされる。

結末:
 空挺分隊は夜の戦闘で戦わなかったため、中隊が襲撃分隊の戦線回復を支援するために派遣された。海兵隊は前線全域で激しい抵抗に遭い、攻撃を中断して東からの攻撃に方向転換した。戦闘陣地奪還の努力は順調であったが、エドソンが、その夜に来るであろう日本軍の攻撃に備えて、海兵隊の戦線を後退させ、まっすぐにすることを決定したため、攻撃は中止された。