コマンドマガジン第180号『ゴラン』(Golan)のシナリオ1 ヒストリカルシナリオをプレイしてみた。
もともとSPI社から出たクアドリゲームの一つだ。他にMukden、Chinese Farm、ヴュルツブルクがある。
第3次中東戦争のゴラン高原の戦いを描いたウォーゲームだ。
1ゲームターンは12時間、1ヘクスは1.6kmだ。全32ターンだ。
共通ルールと個別ルールで構成されており、敵ZOCに入ったらマストアタックで、敵ZOCからは戦闘以外では脱出できない。
果たしてどうなるか楽しみだ。
目次
■初期配置
■第1ターン(1973/10/06 PM)
シリア軍の奇襲で戦いが始まった。
北部ではシリア軍第9師団、第1師団、第7師団の3個師団が、南部では第3師団がDMZ(非武装地帯)を突破してきた。
不気味な動きをしているのが、第3師団だ。イスラエル軍部隊がいないKushnye(1424)を目指して雑地を前進する。
地図盤に置いたピンクのマーカーは、戦闘差に地形による修正を置いた。
この後、砲撃支援と航空支援とSAMによる修正が加わる。
Rafid(2028)でBrのため、両軍が後退した。シリア軍はSAMで6VP獲得した。
1515ではAxのため、シリア軍第1師団第12戦車旅団が壊滅した。イスラエル軍は10VPを獲得した。シリア軍はSAMで2VP獲得した。
1411ではA1だった。シリア軍はSAMで6VPを獲得した。
イスラエル軍はRafid(2028)の防御拠点に戻る。
Armediye(1115)の防御拠点は包囲されそうなので放棄して後退した。
Kuneitra(1416)の町も放棄して1317に後退する。
イスラエル軍は10VP
シリア軍は14VP
■第2ターン(1973/10/07 AM)
シリア軍は、南部の第3師団はRafid(2028)に再度襲いかかる。
第3師団の戦車部隊がKushniye(1424)を攻略しBenJacov Bridge(0124-0224)を目指す。
中部では第7師団と第1師団が1317,1115, 1212に攻勢をかける。
北部では0908を第9師団が攻略を目指す。
Rafid(2028)の戦いでは、シリア軍のSAMで5VPをシリア軍が獲得し19VPになった。
D2となったが、包囲されていたイスラエル軍G1師団第7機械化歩兵大隊が壊滅した。
シリア軍は5VP獲得し24VPになった。
1317の戦いではシリア軍のSAMは効果が無かった。Brとなり、包囲されていたイスラエル軍砲兵隊が壊滅した。シリア軍は7VPを獲得し31VPになった。
1115の戦闘でもシリア軍のSAMは効果が無かった。A1となり、シリア軍は後退した。
1212の戦闘でシリア軍のSAMでシリア軍は1VPを獲得し32VPとなった。A1となり、シリア軍は後退した。
0908の戦闘ではSAMでシリア軍は2VPを獲得し34VPとなった。Exとなり、イスラエル軍砲兵隊が壊滅した。シリア軍は5VPを獲得し39VPとなった。シリア軍も第9師団第9歩兵旅団を失い、イスラエル軍は8VPを獲得し18VPになった。
イスラエル軍は南部ではシリア軍のSAM基地を次々と6ユニット破壊し11VPを獲得し29VPになった。
1924の戦いではD2となりシリア軍砲兵隊が後退した。
1922の戦いではD2となりシリア軍SAMが壊滅した。イスラエル軍は2VP獲得し31VPとなった。
1319でシリア軍第7師団第7歩兵旅団を包囲したイスラエル軍は、A1で撃退された。
シリア軍のVPは39VP
イスラエル軍は31VP
シリア軍は0908、2028のイスラエル軍防御拠点を2カ所占領した。あと1カ所占領すると[19.4.1]の条件を満たせる。
ヘクス列1200以西には2ユニット存在しているので[19.4.2]の条件を満たすにはあと8個だ。
■第3ターン(1973/10/07 PM)
イスラエル空軍がSAM4基を1ターン制圧した。
シリア軍は攻勢を続ける。
1728の戦闘ではシリア軍SAMで1VP獲得し40VPになった。イスラエル軍砲兵大隊が壊滅した。7VPがシリア軍に入り、47VPになった。
1126の戦闘でイスラエル軍第4子男第4機械化歩兵大隊が包囲殲滅された。シリア軍は5VP獲得し52VPになった。
1220の戦闘ではA1となりシリア軍は後退した。
1217の戦闘ではBrとなり両軍とも後退した。
1115の戦闘ではA1となりイスラエル軍がシリア軍を撃退した。
1212の戦闘ではExとなりイスラエル軍G1師団第9機械化歩兵大隊が壊滅した。シリア軍第9師団第4歩兵旅団が壊滅した。シリア軍は5VPを獲得し57VP、イスラエル軍は8VP獲得し39VPとなった。
イスラエル軍の南部戦線はほぼ壊滅した。一部DMZに取り残された機甲部隊があるが、このままではシリア軍が一気に西進してしまう。
南部では増援部隊を総動員してシリア軍の突破を防ごうとする。
シリア軍戦線後方に侵入したイスラエル軍第7師団第73機甲大隊と第9師団第93機甲大隊がSAMを2基破壊し5VP獲得し44VPとなった。
1911でSAM基地を攻撃したイスラエル軍だったがシリア軍の防御砲撃が激しくA1となった。
シリア軍のVPは57VP
イスラエル軍は44VP
シリア軍は0908、2028、のイスラエル軍防御拠点を2カ所占領した。あと1カ所占領すると[19.4.1]の条件を満たせる。
ヘクス列1200以西には7ユニット存在しているので[19.4.2]の条件を満たすにはあと3ユニットだ。
■第4ターン(1973/10/08 AM)
イスラエル空軍によるSAM制圧は2ユニットに対して無力だった。
シリア軍は多数のSAMを失い慎重にSAMを守っていたからだ。
シリア軍の攻勢が続く。
1229の戦闘でExとなり、イスラエル軍第11師団第11機甲大隊が壊滅した。シリア軍第3師団第1機械化歩兵旅団が壊滅した。
1023の戦闘でもExとなり、イスラエル軍第5師団第52機甲大隊が壊滅した。
シリア軍第3師団第3戦車旅団が壊滅した。
1121の戦闘でイスラエル軍第171独立機甲大隊が壊滅した。
1317の防御拠点でD3となりイスラエル軍第7師団第72機甲大隊が全滅した。
この防御拠点をシリア軍が再度奪取した。
1115の防御拠点でイスラエル軍がシリア軍を撃退した。
このターン、イスラエル軍は4個機甲ユニット、28VPを失った。シリア軍は2ユニット、20VPを失った。
イスラエル軍は64VPになった。
シリア軍は85VPになった。
南部戦線は相変わらず危機的状況だ。
北部や中部では何とかシリア軍の突進を止めた。
またシリア軍の背後に回った機甲部隊がSAMを除去したのが効いている。
あらためて[18.3]を読むと、イスラエル軍がDMZを越えるとSasa(2804)の予備部隊は移動できた!!
シリア軍のSAMを破壊しイスラエル軍は2VPを獲得し66VPになった。
1230の戦闘でシリア軍はSAMによって1VPを獲得し86VPになった。Exとなりイスラエル軍第9師団第92機甲大隊が、シリア軍第3師団第2機械化歩兵旅団と相撃ちになった。
1229の戦闘ではAxとなりイスラエル軍第9師団第91機甲大隊、第5師団第5機甲大隊が壊滅した!!
南部に大きな穴が開いた!!
イスラエル軍はシリア軍1ユニットにより10VPを獲得し76VPとなった。
シリア軍はイスラエル軍3ユニットにより21VPを獲得し107VPとなった。
シリア軍のVPは107VP
イスラエル軍は76VP
シリア軍は0908、1317、2028、のイスラエル軍防御拠点を3カ所占領した。[19.4.1]の条件を満たした。
ヘクス列1200以西には10ユニット存在しているので[19.4.2]の条件を満たした。
シリア軍が自動的勝利[19.5]を満たすには、0115, 0124, 0132のいずれかのヘクスからユニットをひとつでも地図盤外へ離脱させると達成できる。
■第5ターン(1973/10/08 PM)
1527の戦闘でExとなりイスラエル軍第9師団第93機甲大隊が壊滅しシリア軍も砲兵大隊が壊滅した。
0925の戦いでシリア軍が撃退された。
0926の戦いでイスラエル軍第5師団第51機甲大隊が後退した。
1118の戦いでAxとなりイスラエル軍は防御拠点を放棄した。シリア軍は第7師団第6歩兵旅団を失った。
1115の防御拠点の戦いではイスラエル軍第4師団第5機械化歩兵大隊が壊滅した。
1512の戦闘ではイスラエル軍第7師団第73機甲大隊が壊滅した。
1011の防御拠点ではイスラエル軍砲兵大隊が全滅した。
シリア軍は24VP獲得して107+24=131VP
イスラエル軍は13VP獲得し76+13=89VP
イスラエル軍はシリア軍の自動的勝利を防ぐために後退する。
1118の戦闘では、イスラエル軍第172独立機甲大隊が後退できた。33%の確率で壊滅する可能性があったので、ヒヤヒヤだったが何とか予定通り後退できた。
0926の戦闘では機動戦闘表をイスラエル軍は選びD1の結果となりシリア軍第3師団第15戦車旅団が壊滅した。イスラエル軍は10VPを獲得し99VPとなった。
1025の戦闘では、A1となりイスラエル軍が後退した。
シリア軍のVPは131VP
イスラエル軍は99VP
シリア軍は0908、1011、1115、1118,1317、2028、のイスラエル軍防御拠点を6カ所占領した。[19.4.1]の条件を満たした。
ヘクス列1200以西には12ユニット存在しているので[19.4.2]の条件を満たした。
シリア軍が自動的勝利[19.5]を満たすには、0115, 0124, 0132のいずれかのヘクスからユニットをひとつでも地図盤外へ離脱させると達成できる。
■第6ターン(1973/10/09 AM)
0819, 0918, 0611の戦いでSAMによってシリア軍は3VP獲得し134VPになった。
0926の戦いではExとなり、イスラエル軍第5師団第51機甲大隊とシリア軍第3師団第14戦車旅団が相撃ちとなった。
0819の戦いではA1となりシリア軍が後退した。
0918の戦いでは、イスラエル軍第172独立機甲大隊とシリア軍第1師団第21戦車旅団が相撃ちとなった。
0611の戦いではExとなり、イスラエル軍第19師団第21機械化歩兵大隊とシリア軍第63機械化歩兵旅団が相撃ちとなった。
0607の戦闘でもExとなり、イスラエル軍G1師団第8機械化歩兵大隊とシリア軍第52戦車旅団が相撃ちとなった。
このターンのシリア軍プレイヤーターンでは両軍とも4ユニットずつ失った。
シリア軍が24VP、イスラエル軍は39VPを獲得した。
シリア軍は158VP、イスラエル軍は138VPになった。
地図盤上には、イスラエル軍は全14ユニット、シリア軍は全30ユニットだ。
機甲/戦車はイスラエル軍3ユニット、シリア軍7ユニット。
機械化歩兵はイスラエル軍7ユニット(ジープ含む)、シリア軍0ユニットだ。
歩兵は、イスラエル軍0ユニット、シリア軍5ユニットだ。
砲兵は、イスラエル軍4ユニット、シリア軍12ユニットだ。
SAMは、シリア軍6ユニットだ。
イスラエル軍は、シリア軍による0115, 0124, 0132からの地図盤外離脱を防がないといけない。今ピンチなのは、北部から、南下しての地図盤外離脱だ。
第7師団第71機甲大隊と第3師団第131機械化歩兵大隊をDan(308)周辺に移動させて北部からのシリア軍南下を防ぐ。
0415-0316の道路は第11師団第10機甲大隊と第3師団第132機械化歩兵大隊で守る。
シリア軍のVPは158VP
イスラエル軍は138VP
シリア軍は0908、1011、1115、1118,1317、2028、のイスラエル軍防御拠点を6カ所占領した。[19.4.1]の条件を満たした。
ヘクス列1200以西には16ユニット存在しているので[19.4.2]の条件を満たした。
シリア軍が自動的勝利[19.5]を満たすには、0115, 0124, 0132のいずれかのヘクスからユニットをひとつでも地図盤外へ離脱させると達成できる。
■第7ターン(1973/10/09 PM)
シリア軍SAM3基が制圧された。
そのうち1基は2ターンの間(まる一日)制圧される。
地形として斜面が南北に走っている。斜面ヘクスサイド越しに攻撃可能なのは道路を通してだけだ。鎌倉の切通みたいな地形だろうか。そのため、攻撃力が減少する。
シリア軍は、斜面が切れている北部から浸透してイスラエル軍を撃破したい。
シリア軍はSAMで3VP獲得し161VPに達した。
0819の戦闘ではDeのためイスラエル軍第11師団第12機甲大隊が全滅した。
シリア軍は7VP獲得し168VPになった。
0719の戦闘ではA1となりシリア軍は後退した。
0207の戦闘ではD3となりイスラエル軍第3師団第131機械化歩兵大隊は3ヘクス後退した。
イスラエル軍の北方が危機に瀕している。
なんとか現在の戦線を維持したい。
0209の戦闘ではAxとなった!イスラエル軍としては最悪の結果だ!シリア軍防御力が4。そのため、攻撃力4のイスラエル軍第7師団第71機甲大隊を壊滅させないといけない!
シリア軍は7VPを獲得し175VPになった。
0719の戦闘でイスラエル軍はA1を出して後退した。
シリア軍のVPは175VP
イスラエル軍は138VP
シリア軍は0908、1011、1115、1118,1317、2028、のイスラエル軍防御拠点を6カ所占領した。[19.4.1]の条件を満たした。
ヘクス列1200以西には21ユニット存在しているので[19.4.2]の条件を満たした。
シリア軍が自動的勝利[19.5]を満たすには、0115, 0124, 0132のいずれかのヘクスからユニットをひとつでも地図盤外へ離脱させると達成できる。
シリア軍の自動的勝利を果たすために一番近いヘクス0115(下の写真の赤ダイスを乗せたヘクス)まであと6ヘクス(9.6km)だ。
■第8ターン(1973/10/10 AM)
地図盤上には、イスラエル軍は全12ユニット、シリア軍は全30ユニットだ。
機甲/戦車はイスラエル軍はわずか1ユニット、シリア軍7ユニット。
機械化歩兵はイスラエル軍7ユニット(ジープ含む)、シリア軍0ユニットだ。
歩兵は、イスラエル軍0ユニット、シリア軍5ユニットだ。
砲兵は、イスラエル軍4ユニット、シリア軍12ユニットだ。
SAMは、シリア軍6ユニットだ。
シリア軍の攻勢限界点が近づいてきた。イスラエル軍は守備範囲が小さくなったので守りやすくなった。
地形の点でもシリア軍が突破するにはかなり難しい。
シリア軍は北部から力押しで押しまくる。
イスラエル軍の兵力が減っているので、中部でも攻勢をとる。
0515の戦闘でBrとなりイスラエル軍最後の機甲大隊である第11師団第10大隊が後退不能のため全滅した。
0617の戦闘でD4となった!シリア軍第7師団第11戦車旅団が戦闘後前進して追尾する。
0619の戦闘ではD2となった。シリア軍第3師団第13戦車旅団が追尾する。
0211の戦闘ではDeとなった。イスラエル軍第3師団第13機械化歩兵大隊が壊滅した。
イスラエル軍は2ユニット12戦力を失った。つまりシリア軍が12VPを獲得し187VPとなった。
0420の戦闘ではA1でイスラエル軍が後退した。
0415の戦闘ではA1でイスラエル軍が後退した。戦闘後前進するか迷うところだが、突進することにした。
0413の戦闘ではD3で・・・と思ったら、ここは斜面のため戦闘不可だった。
0211の戦闘でA1でイスラエル軍が後退した。
シリア軍は戦闘後前進した。
シリア軍のVPは187VP
イスラエル軍は138VP
シリア軍は0908、1011、1115、1118,1317、2028、のイスラエル軍防御拠点を6カ所占領した。[19.4.1]の条件を満たした。
ヘクス列1200以西には22ユニット存在しているので[19.4.2]の条件を満たした。
シリア軍が自動的勝利[19.5]を満たすには、0115, 0124, 0132のいずれかにユニットをひとつでも地図盤外へ離脱させると達成できる。
シリア軍の自動的勝利を果たすために一番近いヘクス0115(下の写真の赤ダイスを乗せたヘクス)まであと3ヘクス(4.8km)だ。
■第9ターン(1973/10/10 PM)
地図盤上には、イスラエル軍は全10ユニット、シリア軍は全30ユニットだ。
機甲/戦車はイスラエル軍は全滅して0ユニット、シリア軍7ユニット。
機械化歩兵はイスラエル軍6ユニット(ジープ含む)、シリア軍0ユニットだ。
歩兵は、イスラエル軍0ユニット、シリア軍5ユニットだ。
砲兵は、イスラエル軍4ユニット、シリア軍12ユニットだ。
SAMは、シリア軍6ユニットだ。
イスラエル空軍はシリア軍SAM全基を制圧した。
シリア軍はこのままイスラエル軍を押しきって自動的勝利を目指したい。
0523での戦闘はD4だ!!
ブノット・ヤコブ橋(Ben Jacov Bridge)東岸(0234)に一気にシリア軍が突入した!!
0215, 0216, 0317の戦闘ではBrだ!シリア軍が斜面の上に撃退された。
0314の戦闘ではD3だ。シリア軍が0316まで一気に前進する。
0213の戦闘ではD3だ。イスラエル軍第6ジープ大隊が後退できずに壊滅した。
シリア軍は3VPを獲得し190VPになった。
イスラエル軍は残りはわずか9ユニットだ。
そして、0316-0415の道路を突破され、0214-0115の橋にシリア軍が迫っている。Ben Jacov Bridge(ブノット・ヤコブ橋)(0124-0224)の東岸も占領されてしまった。
次の戦いの状況によっては、シリア軍の自動的勝利だ。
0224の戦闘ではA1だ!!
シリア軍第1師団第22戦車旅団が0124(ブノット・ヤコブ橋)(Ben Jacov Bridge)西岸を制圧した。
0316の戦闘ではBrだ。シリア軍を斜面の上に押し返した。
0213の戦闘ではA1だった。Aeでイスラエル軍が壊滅する確率が67%あったのだからこの結果は御の字だ。ついにシリア軍M歩兵旅団が0214-0115の橋の東岸に到達した!
シリア軍のVPは190VP
イスラエル軍は138VP
シリア軍は0908、1011、1115、1118,1317、2028、のイスラエル軍防御拠点を6カ所占領した。[19.4.1]の条件を満たした。
ヘクス列1200以西には25ユニット存在しているので[19.4.2]の条件を満たした。
シリア軍が自動的勝利[19.5]を満たすには、0115, 0124, 0132のいずれかのヘクスからユニットをひとつでも地図盤外へ離脱させると達成できる。
0115(下の写真の白ダイスのヘクス)にはあと1.6km(1ヘクス)、0124(下の写真の赤ダイスのヘクス)は占領したので0123にいるイスラエル軍ユニットを壊滅させるか後退させれば地図盤離脱達成で自動的勝利だ。
■第10ターン(1973/10/11 AM)
地図盤上には、イスラエル軍は全9ユニット、シリア軍は全30ユニットだ。
さらにこのターンには、4ユニットの増援が来る。内訳は戦車2,機械化歩兵1,歩兵1だ。
機甲/戦車はイスラエル軍は全滅して0ユニット、シリア軍7ユニット。
機械化歩兵はイスラエル軍5ユニット(ジープ含む)、シリア軍0ユニットだ。
歩兵は、イスラエル軍0ユニット、シリア軍5ユニットだ。
砲兵は、イスラエル軍4ユニット、シリア軍12ユニットだ。
SAMは、シリア軍6ユニットだ。
シリア軍は地図盤外離脱を目指して前進する。
SAMでシリア軍は1VPを獲得し191VPになった。
0423の戦闘ではD2だが、イスラエル軍第19師団第19機械化歩兵大隊包囲されているので後退不能で壊滅した。
0215の戦闘ではBrとなり、イスラエル軍がシリア軍を斜面上に押し返した。
0115の戦闘ではExだ。イスラエル軍砲兵大隊とシリア軍M歩兵旅団が壊滅した。
0123の戦闘ではD4だ。イスラエル軍が0119まで大きく後退した。シリア軍は追尾する。
地図盤上には、イスラエル軍は全7ユニット、シリア軍は全33ユニットだ。
機甲/戦車はイスラエル軍は全滅して0ユニット、シリア軍9ユニット。
機械化歩兵はイスラエル軍4ユニット(ジープ含む)、シリア軍1ユニットだ。
歩兵は、イスラエル軍0ユニット、シリア軍6ユニットだ。
砲兵は、イスラエル軍3ユニット、シリア軍12ユニットだ。
SAMは、シリア軍6ユニットだ。
イスラエル軍は斜面下のわずかな領域に押し込まれてしまった。
次ターンに0124からシリア軍が地図盤外離脱するとシリア軍の自動的勝利だ。
0524に行ければ、シリア軍をZOCで止めることができるが、移動力が不足して届かない。
0115の戦闘では、A1となったのでイスラエル軍が後退した。
0120の戦いでは、A1となりイスラエル軍が後退した。
シリア軍のVPは191VP
イスラエル軍は138VP
シリア軍は0908、1011、1115、1118,1317、2028、のイスラエル軍防御拠点を6カ所占領した。[19.4.1]の条件を満たした。
ヘクス列1200以西には24ユニット存在しているので[19.4.2]の条件を満たした。
シリア軍が自動的勝利[19.5]を満たすには、0115, 0124, 0132のいずれかのヘクスからユニットをひとつでも地図盤外へ離脱させると達成できる。
■第11ターン(1973/10/11 PM)
地図盤上には、イスラエル軍は全7ユニット、シリア軍は全33ユニットだ。
機甲/戦車はイスラエル軍は全滅して0ユニット、シリア軍9ユニット。
機械化歩兵はイスラエル軍4ユニット(ジープ含む)、シリア軍1ユニットだ。
歩兵は、イスラエル軍0ユニット、シリア軍6ユニットだ。
砲兵は、イスラエル軍3ユニット、シリア軍12ユニットだ。
SAMは、シリア軍6ユニットだ。
シリア軍第9師団第17戦車旅団が0115から地図盤外離脱してシリア軍の自動的勝利が決定した。
■勝利条件の確認
[19.5]のシリア軍自動的勝利により、シリア軍の決定的勝利を達成しているが、点数計算をしてみる。
[19.1]ユニットによる勝利ポイント
シリア軍のVPは191VP
イスラエル軍は138VP
[19.2]目標地域
Kneitra(1416) 50VP
Masada(1007) 25VP
Rafid(2028) 10VP
シリア軍191VP+85VP=276VP
[19.3]勝利レベル
イスラエル軍138VP÷シリア軍276VP=0.5
イスラエル軍:シリア軍=1.0以下:1なので、VPでみても、シリア軍の決定的勝利だ。
■感想
戦いの雰囲気をうまく再現した好ゲーム
壮絶な潰し合いの末、シリア軍が決定的勝利をおさめた!
『コマンドマガジン第180号』本誌の宮永忠将氏のヒストリカルノートを読むと、壮絶な戦車同士の潰し合いだったようだから、そんな戦いの様子はうまく再現されていると思う。
今回、イスラエル軍有利なルール適用ミスをしたが、シリア軍が完勝できたのはイスラエル軍の防衛作戦がうまくなかったのだろう。
本誌p.13によると、
シリア軍の攻勢→イスラエル軍の防御→増援によるイスラエル軍の反撃と攻勢→シリア軍の防御→予備部隊導入と増援によるシリア軍の反撃と攻勢→両軍膠着状態
という形で、攻守の入れ替わり押し合いの展開を楽しめるゲームとのことだ。
今回は、シリア軍の攻勢により押しきってしまったが、確かに上のような攻守の入れ替わりになりそうなゲームだった。
攻守の入れ替わりがあり、激しい潰し合いがあるので、ゲームとして楽しめるものだと思う。
コンポーネントの改善点
マップ上のゲームターントラックと勝利得点トラックは狭くて使いづらい。ユニットが大きく、ゲームターントラックと勝利得点トラックのスペースが小さいので、ユニット同士が干渉してしまい、位置がずれてしまうのだ。地上支援ポイントトラックをずらして、その位置に勝利得点トラックを配置したらいいと思う。
[5.4]地形効果表は、マップ上の地形例の下に消費移動力と戦闘への効果を記載してあるといいと思う。
ルール上の疑問点
1.防御拠点ヘクス
[11.1.1]防御への効果に、「防御力が表記の2倍になる。」とある。
[11.2.1]戦闘解決への効果に、「戦闘解決の際、左に3列攻撃力差の列をずらす。地形効果表を参照すること。この場合、他の地形効果は無視する。」とある。
しかし、[5.4]地形効果表を見ると、「防御力2倍」の記載はあるが、「左に3列」の記載はない。
防御拠点は、「防御力2倍」+「3L」として今回プレイしたが正しいのだろうか?
2.道路移動
[5.2.2]に「アウトバーン/道路に沿って進入する場合、そのヘクス、ヘクスサイドの地形を無視して1/2移動力の消費のみで進入することができる。」とある。
[5.2.3]に「道路に沿って侵入する場合、そのヘクス、ヘクスサイドの地形を無視して1移動力の消費のみで進入することができる。」とある。
[5.4]地形効果表を見ると、道路1/2MP、小道1MPとある。
おそらく、[5.2.3]の「道路」は「小道」の誤記で、正しくは「道路小道に沿って侵入する場合、そのヘクス、ヘクスサイドの地形を無視して1移動力の消費のみで進入することができる。」となるだろう。
タクテクス誌第4号の付録ゲーム
同じ戦いを描いた、『タクテクス』(TACTICS)第4号の付録ゲーム『ブノット・ヤコブ橋』を思い出した。同じ戦いだからよく似ているのは当たり前だが、あのゲームはこういうことだったのか、と納得感がある。『ブノット・ヤコブ橋』のデザイナーは不明だが、本ゲームを簡略化して付録ゲームとして提供しようと考えたのだと思う。
本ゲームのSAMルールは、SAMの射程を一回一回数えないといけないので少し面倒だ。『ブノット・ヤコブ橋』のように簡略化しても問題無いと思う。
まとめ
本誌p.13に第12ターン終了時に勝利得点を計算して勝敗を決するショートシナリオが提言されているが、確かにそれでも本ゲームの魅力を味わえていいと思う。
簡単なルールと少ないユニットで、壮絶な潰し合いを再現しており、面白いゲームだ。
また何度もプレイしてみたい。