Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

『ASL Starter Kit #4』太平洋戦線ルールメモその5 バンザイ突撃の例


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Advanced Squad Leader Starter Kit #4(ASLSK4)ではいよいよ日本軍が登場する。

ASLSK4の日本語訳は、A grove of ASLにも見当たらなかったので、これまで自分で訳してみて、ルールをまとめたが、今回は英文ルール・ブックP.30にあるExample(例)の通りに、実際に盤上にユニットを並べてみた。

 

war.game.coocan.jp

 

訳については、保証しない。

誤訳や解釈の違いがあるかもしれないので、原文をよく読んでプレイしてほしい。

目次

 

BANZAI Example(PTO Terrain is in effect):バンザイ突撃の例(太平洋戦線地形適用):

 

移動フェイズ(MPh)に、oY5の7-6-8に対して、日本軍9-0指揮官が6個の非釘付け状態の日本軍分隊にバンザイ突撃を宣言した。


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それぞれの分隊の上にBanzaiカウンターを載せる。

CC6にいる釘付け状態の分隊Gはバンザイ突撃に参加できない。

9-0指揮官はY5に対してLOSが通る必要ない。少なくとも 1 個のバンザイ突撃参加ユニットが8 ヘクス以内にいて、その条件を満たしている。
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第1インパルス

 

分隊AがZ5に、分隊BがAA4に、移動しなければならない。


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分隊EがAA6または敵軍がいるヘクスAA7に移動できる。目標ヘクスから離れること(CC7)はできない。分隊EはAA6を選択した。


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分隊CはAA4またはAA5に移動できる。

分隊DはAA5またはAA6に移動できる。

どちらもAA5を選択した。


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9-0指揮官はBB3またはBB4へ移動できる。そして分隊FはBB4またはBB5へ移動できる。どちらもBB4を選択した。


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これら全ては1インパルス2MFを費やし、3個のアメリカ軍ユニットは防御臨機射撃できるが、何もしないことを選択した。

 

第2インパルス

A分隊はY5に、分隊BはZ4に、分隊EはZ5に進入しなければならない。


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分隊Cと分隊DはZ4かZ5に進入しなければならない。

分隊CはZ4を、分隊DはZ5を選択した。

9-0指揮官と分隊FはAA5ではなくAA4を選択した。


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このインパルスは2MFを支払い合計4MFとなる。

 

第2インパルスの終了時に、(Y5の)7-6-8は、7-6-8のいるヘクス(Y5)に進入した分隊AにTPBF(3倍近接射撃)で射撃する。

アメリカ軍は、歩兵射撃表(IFT)の20FP列で0DRM(小屋+1, FFNAM-1)でDR7を出したので、結果として2MCになった。

分隊AはDR6を出し、士気レベルが1上昇しており、釘付け(Pin)が免除されるので効果なしだ。

この7-6-8はFirst Fireカウンターを載せ、残留火力8を配置する。


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分隊B, C, DとEは、自発的に突撃をやめる選択をできる。これらのユニットは目標ヘクスに隣接していて、バンザイ突撃ユニットが、存在しない敵軍ユニットの存在ヘクスには隣接していないからである。しかし、どのユニットもバンザイ突撃を辞める選択をしなかった。

 

第3インパルス

Y5に既に1ユニットがいるから分隊ユニットはY5に進入しなくてもいいが、分隊BはY5に進入する。

分隊CはY4に、分隊Dと分隊EはY6(どちらのヘクスも目標に隣接する)、そして9-0指揮官と分隊FはZ4に進入する。

このインパルスは2MFを費やし、合計6MFになる。


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残留火力8が分隊Bを攻撃し(0 DRM)、アメリカ軍がDR5を出し、2MCとなった。

分隊Bは7を出し、3-4-7にステップ減少した。

7-6-8は分隊BにTPBFで攻撃する。(SFFで火力半減する)

8FP(0 DRM)の攻撃はアメリカ軍がDR3を出し、K/2の結果となった。

3-4-7が損耗し2-3-7HSになる。2MCでDR12を出していたら除去されていた。

7-6-8の上のFirst Fireカウンターを裏返し「Final Fire」面にする。

全てのバンザイユニットは今、自発的にその突撃を終了するか選択できるが、どれも突撃をやめなかった。

 



第4インパルスのための2MFが残っているので、バンザイ突撃ユニットはY5に進入するために継続するか、またはそこに隣接するために移動しなければならない。

9-0指揮官と分隊FはY5に進入する。一方、分隊CがX4に進入し、分隊Dと分隊EがX5に進入する。

(Y5に)進入した9-0指揮官と分隊Fを残留火力8が攻撃したが効果なしだった。



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7-6-8分隊は、TPBFで8FP列(0 DRM)でダイス9で、緊急防御射撃(FPF:Final Protective Fire)を使わなければならない。一方、9-0指揮官や分隊Fには影響しないが、7-6-8分隊を混乱状態にさせる。

 

 8MFを全ユニットが支払うと、バンザイ突撃は終了する。日本軍ユニット上にあるBANZAIカウンターは裏返し、「+1Ambush」の面にする。バンザイ突撃したユニットそれぞれの士気レベルは残りのターンの間+1を継続するが、バンザイ突撃実施ユニットそれぞれは、釘付け状態の対象となる。

 

 AFPhの間、9-0指揮官は、混乱状態の7-6-8分隊に対して、分隊Aと分隊F(これらはヘクス外に射撃できない)に、12FPで(火力を3倍して1/2倍する)攻撃を指揮できる。そして、それらは、外から7-6-8を攻撃する日本軍ユニットによる影響の受けない。(なぜなら、まだ混戦状態(Melee)ではないからだ:8.1.8.7)。