Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

AH『D-DAY』補給研究


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2024年は第二次世界大戦のDデイからの西部戦線の戦いからちょうど80周年だ。

ということで、アバロンヒル社の古典的ゲーム『D-DAY』を前回、ソロ・プレイしてみた。

 

ソロ・プレイしてみて、連合軍が補給に苦しんだことがよく追体験できた。

このゲームの補給ルールは、港湾に司令部ユニットが1個あると8ヘクスまで、2個あると16ヘクスまで、3個あると24ヘクスまで補給可能だ。しかし補給できるユニット数は各港湾で決まっている。10個以上補給できる港湾は、マルセイユ(TT31)25個、アントワープ(L17)23個、ブレスト(V43)だと15個、アムステルダム(G13)、ロッテルダム(H14)、シェルブール(Q36)、ロリアン(X42)、ボルドー(LL44)が10個だ。

 

ドイツ国境に進めば進むほど、大きな港から離れていき、補給が苦しくなっていくのだ。

 

下の図は、青い星マークのシェルブール(Q36)から8ヘクス、16ヘクス、24ヘクスの大まかな補給限界線だ。若干、円の中心がシェルブール(Q36)からズレているのは、海上を補給線を通せないので、折れ曲がり8ヘクス進めないからだ。

青い円が8ヘクス、赤い線が16ヘクス、黄色い線が24ヘクスだ。

 

上の図の緑枠に黄色い星マークのマルセイユ(TT31)はドイツ本土に遠すぎる。

水色の星マークのブレスト(V43)やボルドー(LL44)もドイツ本土に遠すぎる。

赤い星マークの、アムステルダム(G13)とロッテルダム(H14)はドイツ本土に近すぎて、上陸直後にドイツ軍の反撃で壊滅するリスクが高い。

青い星マークのシェルブール(Q36)や、緑の星マークのアントワープ(L17)の重要性がよくわかる。

ラインの守り作戦(バルジの戦い)で、ドイツ軍がアントワープを目指した理由もよくわかる。

 

司令部ユニットが無限にあるわけではないので、連合軍は、シェルブール(Q36)を占領し、海岸線の補給港を確保しながら、アントワープ(L17)占領を目指さないと息切れしてしまう。

連合軍は、大きな補給源をどうつないでいくか考えながら侵攻していかないといけない。

 

初期のゲームでありながら、シンプルなルールで当時の連合軍のジレンマを自然に追体験させるこのゲームデザインは、秀逸だと思う。