Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

歴史は点と点にすぎない

シミュレーション・ゲームを再開して、いくつかのゲームのヒストリカル・ノートを読みながら、盤上に史実通りに並べてみようと思った。

 

だが、史料を見てもヒストリカル・ノートを見ても、沢山あるユニットがあるターンにどこにいたかまでは再現できない。

数個のユニットについては、□□町をいつ占領した、と記述があるときはわかる。だが、□□町と次の町を占領する間のターン中にどこあたりでどの敵ユニットと戦っていたかは描かれていないことが多い。

全てのユニットについてどのターンにどこにいてどう戦っていたかはわからないので並べようがないのだ。

 

考えてみれば当たり前で、戦闘中は記録よりも目の前の敵を倒したり、任務優先だ。

自分がどこにいるか、味方の他部隊がどこにいるか、敵がどこから撃ってくるのかわからない状況がほとんどだ。

上級司令部だって苦戦している自軍の情報は入ってこないだろう。

そんな状況の中で判断し戦っていたのだ。

シミュレーション・ゲームのプレイヤーは、盤を俯瞰し自軍がどこにいて敵軍の数や能力や援軍がいつくるかなどわかった上でユニットを動かしている。

 

歴史に残っているのは、戦争の中の点と点でしかないということだ。

実際に戦っていた人達の状況とは全く違い、追体験するのはプレイヤーの想像力で補ったとしてもかなり難しいのだ、とあらためて思った。